内分泌領域が大きな期待を寄せるGLP-1受容体作動薬。中でもグローバルで開発が進むマズデュチドは、GLP-1に加えてグルカゴン受容体にも作用する“デュアルアゴニスト”として注目を集めています。大型第Ⅲ相試験(GLORY-1)の詳細データが日本でも公開され、肥満症治療の新基準を示す可能性が高まっています。

減量効果では、16週間で平均体重が基線比-15%に達し、ウエスト周囲径も大幅に縮小。高血圧や脂質異常など心血管リスク要因の改善幅も臨床的に意味ある水準でした。この結果は、日本でも急増する肥満/メタボ関連併発症の包括的な対策につながるとみられます。

さらにMRI測定の結果、MAFLD(新しい代謝性脂肪性肝疾患)とされる肝脂肪量の有意低下も確認。空腹時血糖及びHbA1cの改善幅も既存GLP-1薬に匹敵または上回る傾向です。副作用プロファイルは比較的マイルドで、薬剤関連の離脱率は5%未満にとどまり、長期投与でも高い継続性が期待できます。

このようにGLP-1とグルカゴンの受容体を同時に刺激することで、エネルギー消費増大×食欲抑制の相乗効果を生み出すメカニズムが明確化。医療機関の処方設計から製薬企業のサプライチェーンまで、マズデュチドサプライヤー情報の重要性が高まっています。今後の追加試験と市場導入が進めば、慢性体重管理にまつわる医療費抑制と社会全体の健康指標向上に寄与するでしょう。