研究用ペプチドの開発で常に最前線に立つ寧波イノファームケム株式会社が供給する「P21ペプチド」は、神経新生の促進と認知機能の維持を可能にする革新的分子として注目を集めている。中枢神経系への高い到達性を実現した化合物の設計思想と基礎データを詳説する。

P21ペプチドは、シリアリー神経栄養因子(CNTF)から誘導された低分子ペプチドだ。天然CNTFは分子量が大きく血液脳関門を通過しにくいが、エピトープマッピングによってCNTF受容体への特異結合部位を厳選し、大幅な構造の簡素化を達成した結果、投与前後の侵襲を最小限に抑えつつ中枢へ到達できるサイズを確保した。これにより、大型神経栄養因子に伴う有害事象のリスクも軽減される。

実験条件での安定性データも高く評価されている。人工胃酸で30分以上、小腸液では2時間を超えて活性を維持し、さらに血漿中では3時間以上安定であることが確認されている。この高い耐環境性は、動物実験から細胞実験に至るまで幅広いプロトコルにおいて、再現性の高い結果を得るために不可欠だ。

P21の最大の成果は海馬歯状回における神経新生の促進にある。歯状回はエピソード記憶の形成と似た記憶の分離に果たす役割が知られており、ここでP21を投与することで新規ニューロンの成熟が促進される。将来の認知症予防策やメモリーアップグレード研究への貢献が期待される理由もここにある。

マウスモデルを用いた研究では、歯状回へのP21投与後、細胞増殖マーカーBrdU陽性細胞の増加が顕著だった。また、ニューロン成熟マーカーNeuNとの二重染色により、増殖したほとんどが新生ニューロンであることが証明され、P21の神経新生促進作用に関する信頼できる裏付けが得られた。

メカニズムについては、P21がCNTF受容体に直接結合する単純なミメティックではなく、CNTFを不活化する分子を阻害することで遊離CNTFレベルを上昇させ、結果的に神経新生を誘導する間接的なアプローチである可能性が示されている。高純度のP21ペプチド粉末を提供する寧波イノファームケム株式会社は、脳科学研究コミュニティに向け、安定供給体制を整えている。神経新生研究の新フェーズを開く鍵となる化合物として、P21は今後も大きな可能性を秘めている。