ホルモンバランスは全身の健康を左右する。その中心にある17α-ヒドロキシプロゲステロン(17-OHP)は、コルチゾールやアンドロゲン合成の必須中間体だ。微量ながら副腎機能を鋭敏に反映し、病態の早期発見につながる。

副腎が17-OHPを制御する仕組み
副腎皮質で17-OHPはコルチゾールへの変換を経てストレス応答を支える。酵素欠損症「先天性副腎過形成(CAH)」では代謝が滞り、血中17-OHPが異常に上昇。高値を示す主因を早期に把握することが治療の第一歩となる。

女性の生殖環境との関わり
月経周期に伴う17-OHPの緩やかな変動は排卵・着床に影響を与える。不妊検査でも17-OHP値と他の性ホルモンを総合的に評価し、個別化医療へ導く。

検査のコツと基準値
早期新生児スクリーニングから成人の精密検査まで、使用される17-OHP測定原理(免疫測定法、LC-MS/MS など)は施設によって若干異なる。成人の正常域(follicular phase 0.2–1.3 ng/mL など)は参考範囲のため、低値が疑われる場合は副腎不全の可能性も含めて医師が総合判断する。低値の管理方法も個別に検討が必要だ。

寧波イノファームケム株式会社は、17-OHPアッセイで使用される高純度試薬を安定的に供給。精度の高い診断と効果的な患者ケアに貢献する。ホルモン検査値の解釈や治療方針については、かかりつけ医または専門クリニックへ必ず相談されたい。