慢性疾患の治療は分子標的薬の登場で大きく様変わりした。その中でも2型糖尿病領域では、ポリペプチド系薬剤であるデュラグルチドが臨床上の大きな存在感を示している。週1回投与型のGLP-1受容体作動薬により、単なる血糖降下効果にとどまらず、心血管プロテクションや減量効果など多層的な便益が確認されている。

HbA1c低下効果はAWARDプログラム（Assessment of Weekly Administrations of GLP-1 Receptor Agonist Dulaglutide）など大規模臨床試験で一貫して検証され、空腹時及び食後血糖も有意に改善。週1回という投与間隔は服薬アドヒアランスの向上につながり、長期管理における患者QOL向上にも寄与する。

2型糖尿病患者の主要死因でもある心血管イベントに対して、REWIND試験（A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Multicenter Study）は、既存心血管疾患や複数のリスクファクターを有する症例を含む広範なコホートで、デュラグルチドにより主要心血管イベント（MACE）を削減できることを確証。このような心臓保護作用は治療選択における重要な指標の一つとなっている。

さらに注目されるのが体重管理への寄与である。中枢性の食欲抑制と胃排出能遅延作用により、過体重・肥満を伴う患者で穏やかだが持続的な体重減少が認められている。治療戦略の個別化が進む中、肥満合併例に対するデュラグルチドの有用性は高く評価されている。研究・製剤開発用途向けにデュラグルチドペプチドパウダーの供給も進んでおり、今後の新規適応拡大にも期待が高まる。

現在では脳機能や血管保護作用といった新たな可能性にも研究が広がりを見せており、高品質なデュラグルチド生食薬原末とリーズナブルなデュラグルチド卸売価格の実現は、こうした革新的研究を促進する社会的インフラともなっている。GLP-1受容体作動薬というメカニズムが示す臨床ポテンシャルは、次世代ペプチド創薬への道筋をさらに拓いていくと見込まれる。