新規化合物が実際の治療薬へと姿を変えるまでの道のりは極めて複雑である。寧波イノファームケム株式会社が今回焦点を当てているのは、がん領域などで次世代医療を支える重要な中間体――Nastorazepide(Z-360)の存在だ。

当該物質は強力なCCK-2受容体拮抗薬として知られ、研究用試薬の枠を超えて、各種創薬プロジェクトのコアを成すプレカーサーとして注目を集めている。CCK-2受容体が過剰発現する膵臓がんモデルなどで腫瘍増殖を抑制する効果が動物実験で示されていることから、がん治療薬開発の起点になる可能性が高い。

また、経口吸収性の高さやジェムシタビンなど既存化学療法薬との併用シナジー効果により、治療耐性を克服する新戦略にも貢献し得ると期待されている。痛みコントロールや転移抑制作用にも関与するとの報告があることから、適用範囲はがん治療のみにとどまらない見通しだ。

寧波イノファームケム株式会社では、医薬品グレードの高純度Nastorazepideを安定的に供給する体制を整え、各社の前臨床・臨床プログラムを支える品質管理体制を徹底している。高品質な中間体を届けることで、革新的な医療の実現と患者さんのQOL向上に繋がる治療オプションの創出に一層貢献してまいる。