寧波イノファームケム株式会社は、製剤ごとのニーズに応える高機能賦形剤の開発・供給に取り組んでいます。今回は崩壊性能に優れた代表的な超崩壊剤「クロスカルメロースナトリウム（CCS）」の柔軟な応用事例をご紹介します。CCSは速放錠、OD錠、顆粒、カプセルなどあらゆる経口固形製剤で、確実なAPIの早期放出を実現します。

粉体から成る製剤が体内で治療効果を発揮するまでには、複数のプロセスが存在します。そのなかでも、固形製剤は速やかに崩壊し、有効成分（API）を溶出させる必要があります。CCSは強力な吸水膨潤作用を持ち、この工程を最適化することで製剤開発の自由度を大幅に高めます。

速放錠はCCS使用が最も一般的な剤形です。腸液と接触して素早く錠体が崩壊し、APIが迅速に放出されるよう、処方量は通常2～5% w/wに設定されます。優れた「クロスカルメロースナトリウム崩壊効果」により、速やかな治療効果を患者へ届けることが可能となります。

口腔内速崩錠（ODT）は、水なしで口腔内で数十秒以内に崩壊させる必要があり、極めて高い崩壊性が求められます。CCSの強力な膨潤力は、口腔内の少量の水分でも瞬時に作用し、服用感を損なうことなく薬物の溶出を促進します。「CCS口腔内崩壊錠」は高い患者適合性と薬効発現の迅速性を両立させます。

また、CCSは顆粒・カプセル剤でも効果を発揮します。顆粒では粒子の破砕を促しAPIを速やかに放出、カプセルでは充填粉末の崩壊を助長することで、カプセル殻が溶解した後の内容物放出をスムーズにします。このようにCCSは錠剤以外にも柔軟に対応する万能型賦形剤として高い支持を得ています。

さらに、CCSは栄養補助食品分野でも利用が広がっています。ビタミン・ミネラルなどの機能性成分も迅速に放出・吸収されるよう設計され、吸収効率を最大化します。結果として、消費者への満足度向上に貢献します。

CCSは製造プロセスにも優れた適応性を備えており、直接圧縮法及び湿式顆粒法両方で安定的な崩壊性能を示します。既存設備のまま導入可能であり、スムーズなライン移行と製品品質保持を両立させます。

寧波イノファームケム株式会社は、CCSのような高信頼賦形剤を通じて、薬効を最大限に引き出し、患者フレンドリーな服用形態を提供する製剤開発を支援します。