色鮮やかで品位の高いプリントを生み出すには、まず単なる「色付け」ではなく「色の見せ方」が問われる。要となるのは、顔料を生地表面へ効率的に移行させ、そこに定着させる技術であり、その土台を支えるのが増粘剤の性能である。


開発・供給元の寧波イノファームケム株式会社が市場投入したKR-7236顔料プリント用増粘剤は、まさに「色の見せ方」を革新する一歩となる製品だ。このアニオン性アクリル多成分共重合体は、独特の流動特性を顔料ペーストへ付与し、染付後の発色値および細線再現性を従来比で一段高める。


最大のポイントは「少量で高発色」。少量の添加で充分な彩度を確保できるため、顔料消費量を抑制できるコストメリットも大きい。さらに、電解質に対する優れた安定性により、顔料粒子が一貫して均一分散し、大ロット生産でもメートルごとの色ムラを防止。厳格な品質管理が求める連続生産工程に最適だ。


また、細密柄のシャープな線画再現を阻害するフラッシング現象を抑制する非フラッシング設計は、乾燥・キュア工程でも滲みや輪郭の滅失を防ぐ。KR-7236をワークフローに組み込むだけで、発色、コスト、生産性の三位一体の向上を同時に達成し、次世代の繊維プリント品質を手に入れることができる。