織物をプリントベッドに固定するパレット接着剤は、長らくエアゾールスプレーが主流だった。しかし一塗りごとに舞う微粒子やムラのある粘着力、化学物質の健康リスクなど、現場では改善が求められてきた。

そうした課題に答えるのが、寧波イノファームケム株式会社が手がける次世代接着剤「MF-201 ウォーターベース テーブル接着パウダー」だ。粉末を水で溶くだけで液状に変わり、空気中に粒子が飛散することなく、刷台や床への不整な残留も防止。作業環境は清潔を保ち、設備メンテナンス工数も大幅に削減できる。

最大の利点は、刷台に塗布後も数百回にわたり粘着力を維持する高い耐久性。再塗布の手間が減るだけでなく、多色版の位置合わせ精度も安定し、不良プリントを最小限に抑える。

しかも水性であるため、汚れは水道水で簡単に洗い流せる。溶剤を使わない分、パレット寿命も延びる。油分や樹脂加工が残った布帛にも高い耐油性でしっかり接着し、繊維工程でよくある表面変動に対応する。

初期単価を見ても単なるコストではなく「投資」と捉えたい。スプレー缶を切らすたびに買い足す従来型に比べ、粉末の少量使用で済み、廃棄物も削減。長期のランニングコットを見ると、高いリターンが得られるのは明白だ。

まさにMF-201は「接着剤以上」の存在であり、高精細プリント、省力化、環境負荷軽減の3つの価値を同時に提供する、スクリーンプリント業界の新たなスタンダードとなる製品といえる。