繊維製品のインクジェットプリントが直面する「美しさ」と「堅牢さ」の両立という課題に、寧波イノファームケム株式会社が化学の力で挑む。同社は、シルクのような繊細な天然繊維からポリエステルまで幅広い素材に適応する高機能ポリマーバインダーをラインナップ化し、画質・付着性・耐久性を同時に高める革新的ソリューションを本格的に展開する。

新製品の核となるのは、独自のグラフトジオール構造にスルホン酸基をもつジアミン鎖延長剤を組み合わせたポリウレタンバインダー。これにより繊維表面との分子レベルな相互作用が飛躍的に向上し、インクの定着と硬化効率が格段に高まる。結果として、色鮮やかかつ洗濯耐久性にも優れたプリント表現が、低エネルギー硬化でも実現可能になった。

コットン綿100％、ポリ／綿混紡、合成繊維など多様な布帛に対して、現場での処方調整を最小限に抑えながら均一な接着性を発揮する点も大きな特長。これにより、メーカー側の開発工数が削減され、量産時のロットばらつきも抑えられる。

合成工程では、微粒子径と分散安定性を厳密に制御することで、ノズル詰まりリスクを低減し、高精細なインクジェット吐出を長時間維持。布面に形成されるインク膜は均一で、鮮鋭な輪郭と発色の高い濃度を可能にする。

寧波イノファームケム株式会社は今後も、繊維加工のデジタル化を加速させる高付加価値化学製品の拡充を続ける。同社の先進バインダーテクノロジーを導入することで、生産効率の向上とともにこれまでにない質感・デザインの表現領域を開拓できるとしている。