脱炭素時代を迎え、繊維業界は環境負荷低減と高付加価値化の両立を急務としている。工場現場では「高い色濃度」と「低環境負荷」を同時に実現できる助剤が求められている。寧波イノファームケム株式会社は、そのニーズに応える合成増粘剤「RG-7207RA」をラインアップ化。ここでは、実生産環境での性能検証結果と環境マネジメントへの貢献を詳しく紹介する。エコフレンドリーな繊維染色・プリント助剤の最新事情に関する総合記事も合わせてご参照ください。


従来、アクリル塩ポリマーの増粘剤は使用量が多く、排水負荷が課題となるケースがあった。RG-7207RAは分子設計を見直し、僅かな添加量で高い粘弾性を発現。水系に対する強い凝集力によって糊粘度を確保し、染料と糊剤の比率を最適化することで資源消費量を抑制できる。さらに、染着性の向上により再加工が減少し、廃棄物発生量も低減される。RG-7207RA増粘剤のご購入・サンプル請求の流れについては専用ページで紹介している。


代表的な天然増粘剤であるアルギン酸ナトリウムと比較しても、RG-7207RAは単価・供給リスク双方で優位性がある。価格高騰しやすい海藻由来の原料に頼らないため、コスト波動が小さく、原料調達面でも企業のESG経営との親和性が高い。色ムラ補正効果も高く、ディスパース染料の発色を鮮やかに引き出すので、色補正で余分な染料を使用する必要がなくなる。高効率ディスパース染料増粘剤の供給実績一覧では、RG-7207RAの導入事例を多数掲載している。


現場への適用で特筆すべきは、糊の安定性である。20〜25 °Cの常温保存で15日間の放置後でも層別化(セパレーション)や粘度低下はほぼ認められない。1バッチあたりの歩留まりが向上し、廃棄ロスを削減できる。さらに、スクリーンへの通過性および水洗落ち性にも優れ、洗浄工程の水使用量を従来比30 %以上削減できるとの報告がある。環境負荷を抑えながら、生産の省力化・高速化を実現する。ディスパースプリント向けアクリル増粘剤の価格帯比較では、RG-7207RAのランニングコストを実測データで検証している。