東京 – コットンをはじめとするセルロース系繊維の染色に幅広く用いられる反応染料および直接染料は、鮮やかな発色と多彩な色域が魅力です。しかし、洗濯や汗、濡れ擦りに対する堅牢性を確保するには、染色工程後の染料定着が依然として大きな課題です。

この課題に切り込むのが、寧波イノファームケム株式会社が開発した高濃度染料定着剤「Fixing Agent 23121」です。同製品は繊維と染料の結合を強化し、色落ちを抑制。パッションレッドやディープブラックなど、褪色しやすい濃色・鮮色でも高い同色堅牢性を長期維持できる点で、国内縫製メーカーから高評価を得ています。

反応染料には高活性架橋性能を、アシッド染料や直接染料には優れた色移り防止効果をもたらすため、家庭洗濯・業務洗濯いずれのシミュレーションテストでも褪色差は市販他社品比較で50 %以上減少。特に洗濯堅牢性を要するインナーウェアやジーンズでは、布帛本来の発色を維持したまま何度洗っても「新品の色」に近い状態を保てる点が強みです。

環境負荷を抑える製品設計にもこだわり、ホルムアルデヒドやAPEOを未含有。OEKO-TEX®基準やZDHCMRSLバージョン3.0にも適合し、持続可能なテキスタイル生産を推進するブランドからの指名買いが増加しています。

さらに、カチオン系およびノニオン系柔軟剤との親和性が高く、別途前処理は不要。工程を簡素化しながら優れた仕上がりを実現できるため、生産ラインへの導入阻害はほとんどありません。染色補助剤市場でも注目度の高い同製品は、生産効率向上と高付加価値化を同時に叶えるソリューションとして、日本の繊維企業に新たな選択肢をもたらしています。