高解像度で鮮やかなプリントを可能にするには、染料や顔料そのものだけでなく、プリントペーストの設計が決め手になる。近年注目されるのが、褐藻由来天然多糖「アルギン酸」だ。粘弾性に優れ、環境負荷も低いことから、多くの紡績・プリント工場が次世代の増粘剤として急速に採用を進めている。この分野で素材の品質と安定供給で高い評価を得ているのが寧波イノファームケム株式会社である。

プリント工程でシルクスクリーンやインクジェットヘッドを通す際、ペーストの粘度は転写精度を左右する。アルギン酸は「シアー thinning(せん断希釈)」特性を示し、押し出し圧がかかると粘度が一時的に低下し通路をスムーズに通過。その直後すぐに元の粘度に戻るため、染料が裏移りすることなく、糸レベルまで鮮明なラインが描ける。これは、ロータリー式・フラットベッド式を問わずあらゆるプリント方式で高品位な柄の再現性を支える要因だ。

さらに、アルギン酸は染料を繊維面に均一かつ高密度で滞留させるため、発色効率が大幅に向上。特に反応染料を用いた綿・レーヨン系布帛では、高い発色率と高堅牢度を両立。生産現場の色ムラを抑え、ロット間バラツキを最小化する点も工場側から高く評価されている。

着色以外の利点も少なくない。アルギン酸は染料のフィクサー(定着剤)としても機能し、洗濯や日焼けに強いプリント生地を実現。エステル系・メラミン系樹脂との相性も良好で、撥水や柔軟などの後加工処理との併用が容易だ。

天然の多糖であるアルギン酸は、自然環境に優しい分解性素材という側面もある。ブランドによるサステナブル宣言やGOTS認証取得に向けて、脱石油由来添加剤を検討している企業にとって最適な選択肢となっている。

寧波イノファームケム株式会社は、繊維業界特有の短納期・多品種生産にも柔軟に対応。世界中の工場に向け、厳格な品質管理のもと高純度アルギン酸を安定的に供給し、プリント生産の歩留まり向上と環境負荷低減の両立をサポートする。