選鉱プロセスにおいて、浮選は有用鉱物を脈石から分離する不可欠な手法である。しかしその効率は鉱物表面物性の精密な制御に依存しており、制御を担うのが浮選薬剤——とりわけデプレッサントだ。寧波イノファームケム株式会社は、各段階の鉱物回収を最適化する先端化学製品を専門に提供している。

デプレッサントは浮選回路の要であり、特定の鉱物が浮上するのを選択的に抑制する役割を果たす。たとえば雲母やタルク、ドロマイトなどの脈石が混入した鉱石では、これらがコレクターを優先的に吸着し、目的金属と共に泡に乗る「共浮選」を引き起こす。結果、精鉱品位と回収率が低下する課題が生じる。

その課題に対応するのが「デプレッサントD411」だ。雲母・タルク・ドロマイトに特化した浮選用沈殿剤であり、これらの脈石鉱物表面に選択的に吸着することで浮遊性を低下させる。コレクターの無駄な消費を抑制し、対象鉱物との選択吸着を促すため、クリーンな分離を実現する。

専用デプレッサント導入によって得られるメリットは、単なる分離効果にとどまらない。脈石の抑制により、精鉱回収率は大幅に向上し、鉱山経済を直接的に押し上げる。また、より高品位な精鉱を得られることから製錬前処理の負荷も軽減される。特に難鉱処理が求められる不溶化鉱石では、伝統的手法では得られなかった工業生産の道を切り拓く。同社は、こうした先端選鉱薬剤を通じてグリーンマインの構築と資源効率の飛躍的拡大に貢献する。

薬剤開発の裏には数十年に及ぶ現場経験が息づいている。同社は製品供給に加え、鉱石性状や現場環境を踏まえた配方調整や機種選定などのテクニカルサービスも提供。クライアントが限界まで回収率を高め、廃棄物を価値ある製品へと転換できるよう支援する。ビジョンは明快だ——世界中の鉱山で「効率的で収益性の高い選鉱」を実現し、より持続可能な採鉱を可能にすることである。