医薬品開発では、活性成分（API）の分解を防ぎ、かつ体内へ確実に届けることのできる原料が常に求められています。先進の材料ソリューションを手掛ける寧波イノファームケム株式会社は、ビタミンCの脂溶性誘導体「アスコルビルパルミテート」に注目し、同物質がもたらす製剤設計の革新について解説しました。

アスコルビルパルミテートは、L-アスコルビン酸にパルミチン酸をエステル結合させた安定型ビタミンC誘導体で、従来の水溶性ビタミンCとは比べ物にならない高い耐酸化力を発揮します。酸素や光、加熱に弱いAPIを包み込むことで、経時的な効力低下を大幅に抑制。錠剤・カプセル・外用製剤問わず、様々な剤形へ容易に配合できる点も大きなメリットです。

さらに、親油性を活かした薬物送達への応用も期待されています。細胞膜を構成する脂質二分子層との親和性が高く、脂質ナノ粒子（LNP）やリポソーム、ナノエマルションなどのキャリアに組み込むことで、経口吸収や皮膚経皮吸収を改善する効果が報告されています。同時に、添加されるビタミンCとしての栄養機能も保たれるため、サプリメント分野での利用も拡大しています。

製剤を多角的に保護するために、ビタミンEやコエンザイムQ10など他の抗酸化成分と併用するケースも増加。相互作用により相乗的抗酸化ネットワークを形成し、APIの“味方”となるだけでなく、最終製品そのものの品質寿命を延伸します。

寧波イノファームケム株式会社では、製薬基準をクリアする高純度アスコルビルパルミテートを安定的に供給。コロイド安定性、残留溶媒、重金属等を厳格に管理し、世界規模の規制要件にも柔軟に対応。同社の素材は、安定性と革新的薬物送達を同時に追求する次世代製剤開発の要として、国内外の製薬企業に採用されつつあります。