合成繊維プリントにおいて最も難易度が高いとされる分散染料工程。特にポリエステルなどの布帛に、鋭く発色の良い柄を繰り返しプリントするには、増粘剤の選択が歩留まりと品位を左右します。実は増粘剤1つで生産全体が変わる――そんな現場の生の声から開発されたのが、新世代分散染料用増粘剤「RG-MSX01」です。


本作を手がける寧波イノファームケム株式会社は、合成高分子重合体を基本骨格に据えた「アニオン性増粘システム」を採用。水分子の凝集力を高めながら、フィブレルへの染料吸尽を促進させる独自処方が、色ムラのない高発色プリントを約束します。


RG-MSX01の最大の武器は高温での色糊安定性です。夏場はもちろん、ハイスピード乾燥機が連続稼働するような高温環境でも、糊の分離・希薄化が極めて起こりにくいため、ロット毎の色バラツキが大幅に抑制できます。大量生産で要求される「同じ表情を再現する」力を、現場レベルで担保します。


実用面では、少量のRG-MSX01で十分な粘度が得られるため、染料必要量が約10～20%削減可能。環境負荷の低減と共に材料コストもダウンします。また、高速攪拌でたった数分で均一な色糊が調整でき、厚物生地から薄物・繊細パターンまで、一枚流しでもムラのない染め上がりを得られます。


同社は「RG-MSX01を採用することで、鮮烈な発色、シャープなディテール、そして柔らかな風合いを同時に手にしたい」と語る。分散染料プリントで求められるハイスペック性能を、低コスト・省資源で両立させる解決策として注目が集まっています。