アパレル業界の脱炭素化が急務となる中、染色・仕上げの土台となるスカウリング工程(布帛前処理)への環境配慮が拡大している。寧波イノファームケム株式会社は、重金属イオンを確実に封鎖しながら薬剤効率を最大化するキレート・分散剤「13576-25」を開発。現場の生産性アップと環境負荷削減の両立を可能にした。


スカウリング・漂白工程では、原綿や工場用水に含まれる重金属イオン(鉄、銅など)が触媒作用を起こし、過酸化水素の無駄分解や繊維劣化、染色ムラの原因となる。13576-25はこれらイオンを高選択的に金属錯体化し、過剰な薬剤添加を抑制。結果として「白度」「均染性」「吸水性」が同時に向上し、薬剤・水・エネルギーの三位一体でのロス削減を実現する。


さらに、高温・強アルカリ条件下でも沈殿・スケールを抑え、配管や装置の清掃頻度を減らすため、稼働率向上にも直結。OEMブランドによる「有害化学物質ゼロ」要求やZDHC基準への対応も容易になる。同社はアジアの大手綿紡績工場にて、導入6ヵ月後で薬剤コスト10〜15%、水使用量20%の削減実績を確認しており、日本市場へも本格展開を予定している。


13576-25は、多彩な前処理処方に対して優れたコンパチビリティを示したうえ、国際認証 bluesign® 及びOEKO-TEX®の化学製品基準をクリア。既存設備への投入も容易で、環境保全投資を最小限に抑えたい中小規模工場にも適用可能だ。サステナブルな革新的薬剤への転換を検討する繊維加工企業は、寧波イノファームケム株式会社の技術サポート窓口までご相談を。