環境規制の強化と消費者の意識変化が進むなか、繊維業界の脱フォーマリン（ホルムアルデヒド）化は喫緊の課題となっている。この潮流を先導する寧波イノファームケム株式会社が新たに投入したのが、ホルムアルデヒドを全く含有しない次世代型染料固着剤「RG-510T」だ。

従来の固着剤は堅牢度確保のためにホルムアルデヒド樹脂を用いるケースが多かった。RG-510Tはこの常識を覆す、ポリカチオン系で構成された非ホルムアルデヒド製品。活性染料および直接染料に対し、洗濯・耐水・耐汗・耐光堅牢度を一段階以上向上させることで、布帛やニット、繊維製品の色落ち・色移りリスクを劇的に低減する。

深濃色におけるエコーアシスト効果も大きい。黒やネイビーといった濃色は染色後の余剰染料が残りやすく、水系での色落ちが懸念される。RG-510T処理により未反応染料を効率よく除去・固定できるため、色鮮やかさを保ちながら排水負荷を軽減。製造現場の作業者の健康リスクも格段に下がり、OEKO-TEXやGOTSなど国際エコ基準への適合が容易になる。

すでにアジア、ヨーロッパを中心に多数の工場で採用されており、安定供給とコスト競争力も実証済み。サーキュラーエコノミーの要件である「長く使える」「廃棄を減らす」を具体化する製品として、RG-510Tは繊維企業の持続可能な生産戦略に欠かせない選択肢となる。