世界の海運市場では、バイオフーリングによる船体性能の低下と燃料消費の増大が長年の課題だ。従来の防汚剤は効果は高いものの環境負荷も大きく、規制強化が進む昨今では対応に限界も見えてきている。


そこで注目を集めているのが次世代防汚剤ビス（2-ピリチオン）銅（通称：CPT）だ。藤壺や藻類、バクテリアに至るまで幅広い海洋生物の付着・繁殖を抑制する優れたバイオサイドでありながら、トリブチルスズ（TBT）や従来の酸化第一銅に比べて遙かに低い毒性で高い効果を維持する。こうした特徴から環境規制に適合した塗料設計が容易になり、世界中の船体塗料メーカーに採用が拡大中だ。


防汚塗料へCPTを加えることで、長期にわたって船体表面の平滑性を保ち、ドライドックへの入渠頻度を大幅に削減できる。メンテナンスコストの削減に加え、抵抗減少による燃費向上効果も期待でき、温室効果ガス排出量の削減にも直結する。これまで高品質なCPT原料の安定供給に注力してきたのが寧波イノファームケム株式会社だ。中国拠点に加えて厳格な品質管理体制を敷き、世界各地へロット毎の性状証明書を添付して納入している。バルク注文や価格交渉に関する問い合わせは同社営業部まで直接ご連絡いただければ柔軟に対応可能だ。