工場の水処理システムの性能を左右する「カチオン交換樹脂」──その選定は、運用コストと浄化効率に直接結びつく最重要項目だ。どのようにすれば自社プロセスにぴったりの製品を見極められるのか。水処理樹脂の総合家寧波イノファームケム株式会社が、選定時に抑えるべき観点を整理した。

カチオン樹脂の役割は、水中のプラス電荷イオン(カルシウム、マグネシウムなど)を捕捉・除去すること。適切なグレードは、除去対象イオン、原水性状、運転条件、排水基準など個別要因によって異なる。

  • 汎用性が高い強酸性陽イオン交換樹脂(SAC)は、pH レンジが広く、軟化・脱塩の両プロセスに対応。
  • アルカリ度成分を選択的に除去できる弱酸性陽イオン交換樹脂(WAC)は、脱アルカリ工程で高いコストパフォーマンスを発揮。

選定の決め手となるスペックは次の4点だ。

  1. 全交換容量が大きいほど、再生頻度を減らしランニングコストを抑制。
  2. 粒度分布は通水圧損と流速に影響し、設計フローを左右。
  3. 架橋度は、耐熱・耐薬品性と機械強度を示し、長期耐久性に直結。
  4. 耐オキシダント性は、残留塩素濃度が高い原水では必須チェック項目。

寧波イノファームケムは、標準用途向け高容量ゲル型スチレン系樹脂のラインアップに加え、高水温や酸化環境に対応するマクロレチュラータイプも用意。これらを組み合わせることで、純水・超純水製造から冷却水軟化まで幅広いニーズに最適化したシステムを構築できる。同社の技術チームは事前の水質診断から運転設計まで無償支援を行っており、購買担当者は複雑な樹脂選択をスピーディーかつ的確に決定できる。