窒素酸化物(NOx)規制は年々厳格化し、製造現場の環境負荷削減が急務となっている。寧波イノファームケム株式会社は、セラミック製ハニカム構造のSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒を開発・供給し、火力発電所、石油化学プラント、廃棄物焼却施設などで高い脱硝性能を実現している。

同社触媒の特長は、排ガスと触媒が接触する面積を最大化したハニカム構造と、高温・腐食性ガスに耐える高活性コーティング層にある。排気中のNOxを一酸化二窒素と水蒸気に変換する反応効率は従来品を上回り、設備稼働条件に応じたカスタマイズも可能だ。

熱的安定性・化学的耐久性に優れることから、温度変動が激しいプロセスでも性能劣化を抑えられる。長寿命化でメンテナンス頻度を減らし、トータルコスト削減にも寄与する。環境基準をクリアしつつ生産性を維持したい企業にとって、現行設備への組み込みやすさも大きな魅力だ。

寧波イノファームケム株式会社は「高品質な部材で現場課題を解決する」を理念に据え、性能と耐久性を両立したSCR触媒を日本市場でも安定的に供給する。個別の排ガス性状や設備スペックに合わせた設計・価格提案を受け付けており、2024年度中に国内で複数の導入実績を追加する計画だ。

今後、同社は脱炭素化社会の実現に向け、ハニカムSCR触媒のラインナップ拡充とサポート体制強化を図る方針。排ガス規制への対応を急ぐ事業者は、まず相談窓口へアクセスすると効率的とみられる。