工業用ガス分離の現場において、現場で必要なタイミングで高純度酸素をつくり出す技術の重要性はますます高まっている。注目を集めるのがVPSA(真空圧力スウィング吸着)方式だ。この技術の要となる高性能な分子ふるいに、画期的な進化が起きている。

寧波イノファームケム株式会社が開発・供給を手がけるリチウム含有X型ゼオライト「リチウム分子ふるい」は、窒素選択吸着能力とN₂/O₂分離係数を飛躍的に向上させた素材である。その結果、厳しい運転条件でも93%を超える酸素濃度を安定的に得られるだけでなく、システムの小型化や省エネ化にも直結している。

省エネとコスト削減を同時に実現

従来の分子ふるいに比べて単位重量当たりの窒素吸着量が大きくなるため、(1)充填量を減らせる、(2)既設装置でもさらなる高純度化を狙える、という2つの選択肢が生まれる。さらに吸着・脱着のサイクルを低圧で回せるため、消費電力を大きく抑制。24時間連続運転が求められる大型プラントほど、ランニングコストの削減効果は大きくなる。

医療から製鋼まで、幅広い用途に対応

医療用酸素濃縮器や病院内酸素供給システムでは、供給量・純度が患者の生命維持に直結するため、高い信頼性が求められる。リチウム分子ふるいはこうした要求に応える。製鉄、ガラス、化学プロセス、排ガス処理など、あらゆる産業プロセスでも同様に安定供給が可能で、コスト競争力向上に貢献している。

近年、「VPSA酸素生成 分子ふるい」「高純度酸素製造 リチウムゼオライト」などの検索キーワードが急増しており、需要の高まりを裏付けている。寧波イノファームケム株式会社は、こうしたニーズに応える最先端の吸着材を安定供給し、世界中の事業者の酸素生産プロセス最適化を支援している。