東京――精製・石油化学プラントでは、原料や中間生成物に不純物となる塩化物イオンが混入すると、装置の激しい腐食や触媒の活性低下へ直結します。特に塩化水素(HCl)や有機塩化物は、熱交換器や蒸留塔を蝕み、計画外停止のリスクも高めます。このような課題に対応するのが「プロモーテッド塩化物吸着剤」と呼ばれる高機能材料です。国内へも安定供給している寧波イノファームケム株式会社が、その設計思想を明かします。

通常の吸着剤に比べて活性効率が桁違いに向上する同製品は、気相・液相の両方から選択的に塩化物イオンを捕集します。これを可能にするのは、表面改質剤である「プロモータ」により吸着容量が飛躍的に拡大すること。触媒改質やナフサ処理、エチレンオキサイド合成など、過酷な条件で動作するプロセスでも長期安定稼働を可能にします。特に気相塩化物除去では、圧力変動下でも高除去率を維持できる点が革新とされています。

実際の製油所では、プロモーテッド材を精製塔や熱交換器の上流に設置することで、システム内での塩生成を抑え、腐食リスクを大幅に低減。結果として設備寿命が延び、メンテナンスコストも約30～50％削減されるケースが報告されています。また、塩化物が原因の「活性サイト被毒」を防ぐことで、貴金属触媒の交換頻度を低減。液相塩化物吸着剤として同社製品を評価されている企業も増えています。

用途は合成ガスの精製からC4～C12留分の精製、さらには有機塩化物を多く含む特殊プロセスまで幅広く対応。高温・高圧でも粒子強度を維持できる独自バインダー技術により、チャンネリングや圧力損失の増大を抑制。エチレンやα-オレフィン類の高純度化を目指す際の「プロセス最適化の決め手」として注目されています。

寧波イノファームケム株式会社は、微量水分管理・粒度分布最適化など厳格な品質管理体制でプロモーテッド塩化物吸着剤を製造。お客様のプロセス仕様に応じたカスタムブレンドや現地試験支援も提供し、安全・効率・サステナビリティの向上に貢献しています。塩化物問題でお悩みの現場には、ぜひ同社のソリューションをご検討ください。