抄紙の世界で「品質」と「効率」を両立させるには、繊維・充填材の維持率アップと残留水の迅速排出が鍵となる。その要を支える一つの素材として陰性ポリアクリルアミド（APAM）が注目されている。持続可能なソリューションの供給を手掛ける寧波イノファームケム株式会社は、高純度APAMにより、紙の物性向上と工程改善、さらには排水処理効率を同時に実現している。

抄紙工程では、パルプスラリーに含まれる微細な繊維や顔料が、いかにしてウェブ内に留まり、かつ余剰水を素早く除去できるかが生産性に直結する。APAMを添加すると、負電荷を帯びた重合体鎖が正に帯電した粒子と架橋し、微細成分を効果的に凝集・保持する。この「維持効果」により、紙力の向上、白色度・不透明度の改善、さらには廃水中の固形分低減といった恩恵が得られ、原料ロス削減に直結する。

一方で、形成されたフロックは繊維間に疎水性ネットワークを作り出すことで、脱水速度も飛躍的に高める。これにより加圧・乾燥工程の負荷が下がり、生産ラインは高速化と省エネを両立できる。また、APAMは繊維表面に緻密な膜を形成し、耐水性や保存性を付与するため、特種紙用途への対応幅も広がる。

抄紙工場から排出される排水は懸濁物質が多く、環境規制への適合が必須だ。APAMはここでも凝集剤として浮遊固形物を効率よく沈降させ、澄清水の回収・再利用が可能となる。こうした循環使用が進むことで水資源の節約とCO₂削減にも寄与し、パルプ・紙業界のサステナビリティ目標達成を加速する。信頼できる原料パートナーとして寧波イノファームケム株式会社は、安定供給と技術支援で業界の変革を支え続けている。