自宅のプールやスパを長持ちさせ快適に楽しむには、「水のバランス」が命綱です。アルミニウムのような金属イオンが過剰に溶け込むと、水が曇ったり、目立つシミが浮き出たり、さらには設備の腐食を招くことも。


シミの最大原因は鉄・銅・マンガンなどの重金属イオン。塩素系殺菌剤が酸化させることで着色や沈殿を引き起こします。古い給水管や井戸水、中には一部の除藻剤からも金属は流入し、見た目の印象をガタ落ちにします。


対策は簡単。市販の重金属封じ込め剤（キレート剤・セクエスタ剤）を適切に投入すれば、金属イオンを塩化前にかどわかせてシミ化を防げます。商品選びの際は「無リン酸」タイプを優先すると、藻のエサになるリン酸塩を浴槽に持ち込まないので一石二鳥です。


気になるもう一つの敵は「スケール（カルシウム析出）」。硬度の高い水に加えてpH・アルカリ度が上昇すると、タイルのすき間や濾過器の内部に白いカスが堆積。こちらも金属・スケール一体型の添加剤で事前防衛。表面をツルツルに保ち、ポンプ効率も高く保てます。


実践ステップはこうです。
(1) 週1〜2回の水質測定（pH・総アルカリ度・硬度・遊離塩素濃度）を欠かさない。
(2) 重金属検出時は、プールメタル除去液を素早く投入。
(3) 新規給水時はまず金属封じ込め剤を「先投入」してスタート。
(4) その後は保守目的で隔週添加を習慣化。
(5) 濾過システムや殺菌剤に干渉しない「泡立ちなし」「塩素耐性」タイプを選択。


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