銅は工業界に不可欠な金属材料だが、特に酸性環境下では腐食が進行しやすく、性能低下や高額な機器損傷を招く。

寧波イノファームケム株式会社は、環境負荷の低い分子設計による腐食対策に長年取り組んできた。今回、複数の学術機関と共同で実施した検証では、有機リン誘導体が銅表面に強固な分子膜を形成し、酸性溶液由来の攻撃性イオンを物理的に遮断することで、極めて高い防食効果を発揮することが判明した。

この分子保護層の形成は、リン・窒素・酸素などのヘテロ原子が銅表面と化学吸着(ケムソープション)および物理吸着(フィジソープション)の双方に関与するところに要因がある。FT-IR・SEM解析と量子化学計算の結果、π軌道と金属d軌道との相互作用が高い結合エネルギーを生じ、安定した被膜を実現していることが実証された。

最適添加量は極めて低く、約180 ppm程度でも90 %を超える防食率を達成する。これにより、コストパフォーマンスに優れた施工設計が可能だ。Langmuir型吸着等温式との高い適合性から、均一な単分子層が形成されることも確認済みである。

適用対象は精密エッチング装置、酸性洗浄ライン、化学プラント配管など幅広い。機器寿命の延伸、メンテナンス負荷の低減、操業効率の向上が期待される。今後も寧波イノファームケム株式会社は、持続可能で高性能な防食技術の研究開発を加速し、お客様の現場ニーズに即応する分子設計と製品供給を継続していく。