呼吸療法から各種工業用ガス製造プロセスまで、高純度酸素の需要は増加の一途をたどっています。そうした現場で活躍する酸素濃縮器は、空気中から直接酸素を分離・濃縮する装置であり、その性能を左右するポイントの一つが「吸着材の選択」です。近年注目を集めるゼオライト13Xは、PSA（圧力スイング吸着）方式の酸素濃縮器におけ中心的な役割を担う材料として、高い選択分離性と耐久性で信頼されています。本稿ではゼオライト13Xの基本的な仕組み、利点、そして医用・産業用途両面で果たす意義を詳しく見ていきます。

ゼオライト13Xは、合成アルミノケイ酸塩からなる結晶質分子ふるいで、孔径を厳密にそろえたナノ細孔（約10 Å）が特徴です。この細孔は分子径と分子親和性を基準に選択的に作用し、空気中の窒素を優先して捕集しながら、酸素分子を通過させます。結果として窒素と酸素を高い精度で分離できるため、原料が空気であっても95 %前後の高純度酸素を連続的に得ることが可能になります。

実際の運転では、カラムに充填したゼオライト13Xに加圧空気を通し、窒素を吸着させた後、減圧によって再び窒素を脱着・排気します。この吸着・脱着サイクルを複数のカラムで交互に行うことで、装置稼働を止めることなく高純度酸素を安定供給できます。また、ゼオライト13Xは吸脱着を繰り返しても構造が変化しにくく、長期にわたり初期性能を維持できるため、運用コストを抑える点でもメリットが大きいのです。

医用では在宅酸素療法用コンパクト装置の小型化、産業では製鋼プロセスや下水処理など広範な分野で採用されているゼオライト13X。耐熱性、耐薬品性に優れ、非毒性で環境負荷が小さい点も重要です。装置メーカーはそれらの特性を活かし、より軽量で持ち運びやすい酸素濃縮器を開発しています。

こうした高品質なゼオライト13Xの供給に取り組むのが 寧波イノファームケム株式会社。同社は医療現場や産業プロセスで要求される高い純度・品質基準をクリアする製品を安定供給し、製造段階での技術支援も含めた総合ソリューションを提供しています。

また、研究開発への継続投資により、吸着材分野で先端技術をリードし、医療・環境・産業の各分野が直面する課題に応える製品拡充を図っています。ゼオライト13Xを起点に、高効率で持続可能な酸素生成システムの構築を、ぜひ寧波イノファームケム株式会社とともにご検討ください。