中国・寧波 – 寧波イノファームケム株式会社は、活性成分と塩形成剤を精密にデザインすることで治療効果を飛躍的に高める処方技術として、デクスケトプロフェントロメタモールを旗艦事例として挙げている。強力な鎮痛・抗炎症作用で知られるデクスケトプロフェンは、水への溶解性の低さという多くのAPIが抱える共通課題を抱えていた。これは体内吸収速度を低下させ、痛み止め効果の発現を遅らせる要因となっていた。

この困難を打開したのがトロメタモール(TRIS/トロメタミン)である。酸性化合物と容易に塩を形成する有機アミンであるトロメタモールは、デクスケトプロフェンと反応することで水溶解性を劇的に高める新規塩を生み出す。化学的な性質の変化は単なる実験データにとどまらず、速溶出・速吸収によって疼痛緩和が早期に発現するという、患者にとって実感できるメリットへと直結している。

寧波イノファームケム株式会社は、この処方科学的優位性を最大化するため、最高純度のデクスケトプロフェントロメタモールを製薬各社に安定的に供給している。同社の高品質粉末製品は経口液剤から錠剤まで幅広い剤形を支える中間原料となり、中等度から重度の疼痛に対し速効性と持続性を両立した新規鎮痛薬の開発を加速させている。厳格な製造管理と品質保証体制により得られた製品は、先端医薬品に求められる厳しい品質基準を確実に満たし、グローバルな製薬パートナーの要望に応えている。