ポリ塩化ビニル(PVC)を扱う製造業者にとって、加工時の熱安定性・製品寿命・外観品質を高いレベルでバランスさせることは永遠の課題です。その答えの一つとなるのがCAS登録番号120-46-7の「ジベンゾイルメタン(DBM)」です。この多機能型添加剤は、高性能のPVC熱安定剤でありながら優れた紫外線吸収能も併せ持ち、窓枠材や配管、フィルム用途で耐久性を一段階高めます。高品質なDBMを安定的に供給できる寧波イノファームケム株式会社が、配合設計のポイントを解説します。

PVCは熱可塑性樹脂でありながら高温域で脱水素化を起こしやすく、着色や劣化の原因となります。DBMはこの脱水素化反応の連鎖を断ち切る役割を果たし、加工時に遊離する塩化水素(HCl)を捕捉して重合体の分子量低下を防ぎます。その結果、初期色相の向上、高い透明性維持、そして長期熱安定性の確保という三拍子がそろうため、外部装材や屋外配管などで信頼性が求められる製品の品質を左右します。

加えてDBMは280–360 nm帯域の紫外線を効率よく吸収するため、PVCの光劣化も抑制。屋外での黄変・粉化・脆化といった経年変化を軽減し、製品の美観と機械特性を長期にわたって保持します。特に耐候グレードの配合では、上塗りや保護フィルムを前提としたUVカット層代わりにDBM単独で対応できるケースも増えています。

注目すべきはカルシウム・亜鉛(Ca/Zn)系非錫系安定剤との相乗効果です。DBMをコ・スタビライザーとして少量添加するだけで、Ca/Zn系が苦手とする「亜鉛バーン」や初期着色を抑制し、得られる色相安定性は錫系に匹敵します。この手法は食品包装や玩具用途で求められる無毒化配合でも大きな武器になります。寧波イノファームケム株式会社は、Ca/Zn+DBM系の最適な添加量や混練条件をアドバイスし、安定供給を通じて迅速な試作・量産移行を支援。

DBMを既存の配合体系に追加する際は、加工機の設定温度・滞留時間・最終製品の耐候基準を加味して添加量を調整することが重要です。また同原料は粉末のままでも高流動性があり、予備配合の負担が少ない点もメリット。配合開発に関する技術的な相談や見積りについては寧波イノファームケム株式会社へお問い合わせください。