高度な排水処理の難題を化学的に解決すべく、寧波イノファームケム株式会社が多元素酸化物複合触媒「Cu/Mn/Ce系」を発表しました。汚染物質が従来法では分解しづらいケースにも効果を発揮するカラーオゾネーション(O3の触媒酸化)を、飛躍的に高効率化する切り札です。

工業排水に含まれる難分解性有機物の除去に、AOP(高級酸化プロセス)は欠かせなくなっています。当社触媒は金属酸化物(CuO・MnO・CeO₂)が微細に分散した構造を採用し、オゾンを迅速に活性種に変換。生成されたヒドロキシルラジカル(・OH)やスーパーオキシドラジカル(O₂・−)が、COD(化学的酸素要求量)など幅広い指標を低下させます。

合成にあたっては高比表面積の確保と酸化物粒子の均一分散を重視し、高温排熱下でも構造が維持される耐久性を実現。触媒表面では多価金属の電子移動と酸素空孔形成が相乗的に進み、オゾンの分解とラジカル生成を同時に促進します。オゾン単体処理に比べ、COD除去率は6割を超える実績を挙げています。

また、長期運転でも活性低下を最小限に抑え、重金属溶出や有害副産物の生成はありません。これにより、規制強化が進む各国の排水基準達成と、ランニングコスト削減を同時に支援できます。

導入支援では、お客様の排水性状に合わせた触媒選定から、オゾン利用率を最大化するプロセス設計、据付・運転までをワンストップで提供。パイロットからフルスケールまで柔軟に対応できる生産体制も整えています。 持続可能な水循環の構築に向け、寧波イノファームケムはCu/Mn/Ce触媒の技術を通じ、世界の環境課題解決に貢献してまいります。