鉱石から金を回収する選鉱工程は、世界の鉱業を支える要となるプロセスだ。長らきシアン化法が主流だったが、シアン化物への環境懸念から、より高効率で安全な金浸出剤の開発が急務となっている。先端ケミカルの寧波イノファームケム株式会社は、こうしたニーズに応える革新ソリューションを提供。低品位や複雑な鉱石から金の回収率を大幅に高めることで、経済性と持続可能性の両方を実現する。

今回開発された高効率浸出剤は、微細に分散した金粒子や複雑な鉱物構造に閉じ込められた金にも的確に作用し、速やかに溶解。従来法と比べて回収できる金の量が飛躍的に増加する。低品位鉱石のようにわずかでも収益を左右する資源では、この差は決定的だ。化学設計では薬剤使用量を抑え、処理時間を短縮できるため、運用コストを削減しながら生産性を向上させる。

回収効率の向上だけでなく、研究開発の軸は常に環境負荷の低減だった。持続可能な採鉱を実現すべく、有害度を抑え、できればシアンフリーに近い配合が追求された。その結果、廃液・残渣の有害性を格段に下げ、廃棄物管理プロセスの簡素化が可能になった。また、設備や専門知識に頼らない簡便な操作設計により、中規模や新規進出の鉱山でも導入しやすくなった。多くのケースで回収率は90%を超え、その実効性が証明されている。

本剤は酸化鉱石・硫化鉱石はもちろん、既存鉱山の残置鉱泥や旧鉱山のテールズ(掘削残土)といった「残された金」の回収にも威力を発揮する。経済的に採算が取れなかった鉱床も再び価値を持ち、鉱山寿命を延ばし、資源循環型の金生産モデルを推進できる。寧波イノファームケム株式会社は今後も採鉱業界との協業を深化させ、金の回収プロセスを効率的かつ環境に配慮した次世代スタンダードへと進化させていく。