化粧品開発の現場では、使用感と機能性の両立が差別化の焦点となる。そんななか、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノ酸エステル(CAS登録番号: 28510-23-8)が従来のシリコーン系オイルの欠点を克服しながら、同等以上の効果を発揮する素材として脚光を浴びている。

シリコーンはこれまで「なめらかな塗布感」を手軽に得られるため愛用されてきたが、継続使用による皮膚表面の“コーティング感”や重さを好まない消費者も増加している。一方、本エステルは軽やかでシルキーな仕上がりながら、活性美容成分の浸透性を高める役割も果たす。そのため「膜が張った」ような不快感を残さず、肌本来の柔軟性を保ちながら水分蒸発を防ぐ機能が強く求められる保湿系処方にも最適だ。さらに、中程度の極性ゆえに各種界面活性剤とも高い相性を示し、処方の幅が広がるのも魅力である。

粘度調整剤としても有用で、ローションやクリームの“とろみ”や“重め”をコントロールしやすい。シリコーンに匹敵するテクスチャーを維持しながら、使用者に「軽いのにしっかり保湿される」という印象を与えることで、商品差別化を図れる。

ヘアケアにおいても、本素材は毛髪表面を均一にコートし、摩擦を低減。指どおりの良さと手ぐし通りの滑らかさをプラスしつつ、根元のふくらみを損ねない軽量フィーリングを提供する。サロン帰りのような“リッチだが重くない”質感を実現する次世代オイルとして評価され、シャンプーアウト型コンディショナーからスタイリング剤まで幅広く採用事例が増えている。

寧波イノファームケム株式会社は、GMP対応工場で精製度の高いネオペンチルグリコールジエチルヘキサノ酸エステルを安定的に供給。ロットサイズ違いにも柔軟に対応し、化粧品メーカーの開発スケジュールに合わせた納期調整も可能だ。シリコーン制限の強まるグリーンビューティー市場や、クリーンラベル志向が高まる日本市場においても、新たな価値を提供する注目素材といえる。