CAS番号562-74-3に登録されるテルピネン-4-オールは、パーソナルケアからフレグランスまで幅広く研究が進む天然活性化合物です。ティーツリーオイルの主成分として知られるこの分子は、植物由来でありながら高い機能性を発揮し、「天然由来で本格派」を目指す処方設計者の間で熱い注目を集めています。

最大の魅力は、その高い抗菌・防腐力。多数の論文で報告される同作用は、ニキビ原因菌を筆頭とするさまざまな微生物に効果を示しており、洗顔料や部分的な集中ケア製品、保湿クリームといった「スキンケア処方におけるテルピネン-4-オール」の定番化を後押ししています。

一方で香りの分野でも存在感は大きく、土を彷彿とさせるウッディでありながらハーバルなニュアンスを帯びた香調は、ラベンダーやゼラニウムのリコンストラクションに欠かせません。アロマセラピーや香水における「テルピネン-4-オールブレンド技法」は、複雑な香りをシンプルな原料で表現する匠の技として知られています。

近年の「合成保存料フリー」志向に応える形でも利用が広がり、製品の品質保持を天然由来成分で実現する「自然派防腐システム」への採用案件が急増。消費者の安全意識と環境負荷の両立を目指すブランドには必須の選択肢となっています。

さらに皮膚科学の現場では、炎症を抑える抗炎症作用や、脂漏性の皮膚疾患に関与するダニ(デモデックス)への直接的な働きかけが報告されており、アトピー性皮膚炎や酒さ(ローザセア)などへの応用検討も進んでいます。「真菌対策」「デモデックス対策」などのキーワードで検索される補完的アプローチとして、一般消費者の関心も寄せられています。

寧波イノファームケム株式会社は、化粧品原料市場の厳格基準に適合する高純度テルピネン-4-オールを安定的に供給。「天然と実効の両立」をテーマに掲げる国内外のブランドが求める新たな処方設計を、確かな研究データと充実の品質管理体制で支えています。