【中国・寧波発】「シルク」は幾千年という歴史のなかで“高級素材”として親しまれてきたが、その分子レベルの可能性はいま始まったばかりだ。寧波イノファームケム株式会社は、繭から抽出されるコアたるタンパク質「シルクフィブロイン」と、その多彩な誘導体がもたらす革新について最新データを公開した。

まず注目すべきは“肌そのものを光らせる”シルクフィブロンパウダーだ。精製度98%にも達するこの粉末は、皮膚に極薄の保護膜を形成することで水分蒸散を防ぎ、なめらかなハリと透明感を瞬時にプラスする。オンラインで「シルクフィブロンパウダー 化粧品原料」として検索するフォーミュレータが増える理由はそこにある。

さらに、人間の角層と似たアミノ酸プロファイルを持つシルクペプチドは、低分子化により角層深部まで届く。到達後にはコラーゲン・エラスチンの産生を促し、エイジングサインを目立たなくする。つまるところ、シルクフィブロインプロテインは「塗るヒト幹細胞」的な役割を果たすアンチエイジング素材だというわけだ。

ヘアケア分野でも、シルクアミノ酸は髪のCMC(毛表皮細胞間脂質)層へ働きかけて強度アップと保水力を支援。パサつきや枝毛を抑え、指通りの良い艶髪を実現するため、コンディショナー、ヘアパック、カラー剤への配合が急増している。

もちろん応用は美容にとどまらない。生体適合性と生分解性に優れるフィブロインベースの材料は、再生医療用スカフォールドや徐放性ドラッグデリバリーシステム基剤として欧米で実用化のフェーズに入っている。自在に可変できる分子設計技術が、生物医学分野の研究者を魅了している。

「信頼できる原料メーカーから科学的バックグラウンドを紐解くことで、自然の奇跡が明日のブランド価値に直結する」と語るのは寧波イノファームケム株式会社の研究責任者。極上のコスメブランドを創りたければ、また、次世代医療テクノロジーを開発したければ、シルクフィブロインがその第一歩になる可能性は十分にあるし、それを証明する研究が今まさに加速段階にある。