建設業界は環境負荷を抑え、建物の長期健康を両立するサステナブル工法へと急速に転換している。その中核を担うのが湿気管理であり、最新のカリウムメチルシリカ系撥水剤 CY-16がエコ防水技術の鍵役として注目を集めている。

CY-16の革新性は、撥水性を高めながら“呼吸機能”を損なわない点にある。従来型シーラントは基材表面にフィルムを作り、内部湿気を閉じ込めてカビや劣化、室内空気質の低下を招きがちだ。CY-16は基材内部で反応し、外側から水を弾く疎水ネットワークを構築しながら、内部の水蒸気は逃がす。こうして建築外皮は息づき、空調除荷削減にも直結する。

ブロックやコンクリート、天然石材など多孔質材料にこの透湿防水層を形成すれば、凍結融解損傷、白華（エフロレスンス）、バイオ汚染といった建物の早期老化要因を大幅に減らせる。素材寿命を延ばすことは、修繕頻度を抑え廃棄物を減らす循環社会の基本にも合致する。

さらにCY-16は低VOC(揮発性有機化合物)・非可燃という環境・安全性指針もクリアしており、グリーンニューディールを目指す塗材・防水材メーカーの開発ラインに最適だ。専門メーカーとして、私たちは高品質なカリウムメチルシリカを供給し、国際的な環境規制にも柔軟に対応していく。

この先進化学物質を設計段階から取り入れることで、建築の耐久性・美観保持はもちろん、居住者の快適性・健康性まで総合的に高められる。呼吸するエコ防水を選択することは、ゼロカーボン社会に向けた確実な一手となる。