プラスチックに火がつきにくくする“難燃剤”。この小さな添加剤は、住宅からEVまで幅広い製品の防火性能を左右する現代マテリアルエンジニアリングの要です。火災の際、気相で遊離基連鎖反応を遮断したり、凝縮相で炭化層を形成して基材を断熱したりと、燃焼プロセスを多角的に妨害します。寧波イノファームケム株式会社は、その要となる高純度中間体を専門に供給。代表例がブロム化難燃剤 CAS 97416-84-7 です。

この化合物は、化学名を1,1'-(イソプロピリデン)ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモ-2-メチルプロポキシ)ベンゼン]とし、複雑骨格に高含有の臭素を備え、分子式 C₂₃H₂₄Br₈O₂、分子量 971.67の大型分子です。加熱時に効率的に火勢抑制種を放ち、住宅断熱材から精密電機部品まで、到底譲れない難燃性を要求される分野へ貢献します。

規制強化が進む旧来の HBCD からの脱却は、素材サプライチェーン全体の共通課題。当社の難燃剤は、HBCD 代替として注目度急上昇中で、発泡(EPS)・押出(XPS)ポリスチレン向けに既に採用が広がっています。低添加でも優れた難燃効果を発揮し、製造コストと性能バランスを両立する実用事例が建築業界で積み上がりつつあります。

実装面でのメリットは耐熱性・耐候性の高さにあります。高シヤーによる押出成形や高温射出成型といった過酷なプロセスでも早期分解を回避し、樹脂本来の物性を維持。さらに、紫外線による劣化を抑制するUV耐性により、製品寿命期間中にわたって防火性能を持続します。

EPS/XPS に限らず、ABS・HIPS など様々な熱可塑プラスチックや難燃性コーティング・繊維仕上剤への展開も進行中です。自動車インテリア用生地や防炎作業服アプリケーションでは、厚み増加無しに高い難燃基準をクリアできると期待されています。

寧波イノファームケム株式会社は、火災安全テクノロジーの中核を担う高付加価値中間体をグローバルに提供し続けます。お客様の難燃規格や成型条件に最適化した処方設計を支援し、安心かつ革新的な製品づくりをともに実現することを目指します。サンプル依頼・技術相談はぜひお気軽に。