膨張型(インチュメッセント)難燃剤は、熱に曝されることで炭化層を形成し、高度な防火性能を発揮する洗練された添加剤です。寧波イノファームケム株式会社は、リン酸アンモニウム(APP)ベースの膨張システムに特化し、従来型のハロゲン系などに比べ環境負荷が低い次世代難燃技術を提供しています。

膨張反応には「酸源・碳化剤(炭源)・発泡剤」の3要素が不可欠です。APP は酸源でありながら一部発泡剤としても機能します。加熱により APP が分解し、ポリリン酸が生成されます。このポリリン酸が脱水触媒となり、配合されたポリオール(ペンタエリトリトールなど)を脱水・炭化させ、炭素質の炭化層を形成します。

同時に、APP の分解によってアンモニアや水蒸気が発生。これらが発泡剤として働き、炭化層を膨張させ厚さ数センチメートルの軽量フォーム層を生成します。この層は基材を直接の火炎から遮断し、熱伝導を抑制、可燃性ガスの放出を防ぎ放熱量・発煙量・火勢拡大を大幅に低減させます。ポリプロピレンなどに適用することで、UL94 V-0 などの高い難燃規格を容易に達成できます。

膨張性能を最大化するには APP の粒度・熱安定性、炭源・発泡剤の選択、さらに併用添加剤の配合バランスを緻密に設計する必要があります。寧波イノファームケムは長年のノウハウで「優れた炭化層形成」「高効率膨張」「長期信頼性」を両立したAPPフォーミュレーションを展開。難燃原料のご購入から、各種製品向けに合わせたカスタムソリューションまで幅広くサポートいたします。