寧波イノファームケム株式会社は、タイヤから高機能工業部品まで幅広い製品に使用されるゴム材料の高付加価値化に欠かせない“加硫促進剤”に焦点を当て、特にMBTS/DM（ジベンゾチアゾールジスルフィド）の役割を詳しく解説します。

未加硫状態の生ゴムに弾性と耐久性を与える「加硫反応」。反応温度と時間を短縮し、なおかつ最終製品を均一・高品質に仕上げる化学種が加硫促進剤です。代表的なチアゾール系汎用促進剤 MBTS/DM は、世界的に最も普及している促進剤のひとつとして、プロセス安全性・コストパフォーマンスの面で高く評価されています。

MBTS/DMの化学名は2,2'-ジチオビス（ベンゾチアゾール）、分子式はC₁₄H₈N₂S₄。〈適度な加硫活性〉という特質により、混練・成形工程中での焦げ（スコーチ）を防ぎながら、所定の硫黄架橋密度を確保します。この〈安全な加硫プロセス〉実現は、自動車部品メーカーやタイヤメーカーから信頼を得る最大の理由です。

MBTS/DMの応用分野は多岐にわたります。タイヤでは摩耗・発熱耐久性の向上を通じて長寿命化を実現し、産業用ホース・シール材・靴底では機械的強度と環境応力への耐老化性を増大します。特に耐候性・耐熱性の要求が高い用途ではMBTS/DMの〈加硫促進＋老化抑制〉という二刀流効果が注目されています。

また、MBTS/DMは白色〜わずかにクリーム色の粉末またはグラニュールで、融点165℃以上という高熱安定性を持ち、混練時の均一分散性にも優れています。異物混入を最小限に抑える高純度仕様により、最終製品の外観ムラ・物性バラツキを回避できます。

寧波イノファームケム株式会社は、NR（天然ゴム）・SR（合成ゴム）を問わず高純度MBTS/DMを安定的に供給しています。工場の省力化・省エネ化を目指すメーカーにとって、MBTS/DMは実証済みのベストソリューションとなるでしょう。

まとめると、MBTS/DMは“添加剤”ではなく、性能・耐久性・生産効率を同時に高める製造イノベーションの要です。適切な配合・操作設計により、厳しい市場要求に応える高品位ゴム製品の開発が可能になります。