クロロ化パラフィン70(CP-70)は、優れた難燃性を核に、多様な産業分野で存在感を増す化学物質です。本稿では、その化学構造、品質基準、そして先端用途の全貌をわかりやすく解説します。

CP-70は、炭素数約C22-30のn-アルカンに対し約70%±1~2%の塩素を付加したポリクロロアルカンで、白~淡黄白色の粉末状。70%を超える塩素含有率こそが強力な難燃効果の源となります。

品質管理上重視される代表的指標は以下の通りです。

  • 軟化点:95℃以上
  • 含水率:0.1%未満
  • 分解開始温度:180℃以上

これら高い熱安定性と低含水率は、厳しい混練・成形条件でも性能を維持する要因となります。

その応用範囲は多岐にわたります。

  • プラスチック分野:ABS、ポリスチレン、エポキシ樹脂への難燃添加剤として、安全性向上に貢献します。
  • ゴム工業:難燃コンベアベルト、ケーブルシースなど、火災リスクを低減するエラストマー製品の製造に必須。
  • 塗料・塗装:建築・重防腐・工業用塗料に難燃性を付与。
  • 繊維・紙加工:可塑剤/表面処理剤として難燃性と耐久性を両立。

また、CP-70は防湿性・帯電防止・耐老化性を併せ持つため、最終製品の長寿命化にも寄与。各種樹脂や有機溶剤との親和性が高く、設備変更なしに配合設計に取り込める点も魅力的です。

ご使用に際しては必ずMSDS(安全データシート)を確認し、取扱い、保管、緊急時対応を正確に把握してください。

高品質難燃剤ニーズに応える寧波イノファームケム株式会社は、CP-70を一貫した品質管理のもと供給し、製品安全・性能向上の最前線を支援しています。