自動車インテリアからスマートフォン筐体まで、先端製品の要となるエンジニアリングプラスチック(エンプラ)。高強度・耐熱性には優れる一方で、低温や衝撃下の脆さが課題となることも少なくありません。こうした弱点を補完するために欠かせないのが耐衝撃性改良剤です。

メタクリレート-ブタジェン-スチレン(MBS)共重合体は、その分散ゴム相が剛直な高分子マトリックス内に「海島構造」をとることで、衝撃エネルギーを効率よく吸収・分散。ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル-ブタジェン-スチレン(ABS)といった汎用エンプラの耐衝撃性を格段に高めます。

たとえば電子機器向けでは、PC製スマホケース用MBS強化材を配合することで落下耐性の向上に加え、表面の傷付きにくさも実現。飲料業界におけるPETキャップ耐低温MBS配合技術は、冷蔵保管時の衝撃割れを防止し、品質保持に貢献しています。

また、カーインテリアのダッシュボードやバンパー、ヘッドランプレンズなどに適用するMBS配合PVC儀表板向けソリューションでは、高温高湿や紫外線暴露といった過酷環境下での耐老化性・耐擦傷性の向上を両立しています。

MBS改良剤の効果を最大限に引き出すには、樹脂との相溶性や各種加工条件への最適化が必須。寧波イノファームケム株式会社では、豊富なグレードラインナップと技術支援により、設計段階から最適なMBS選定と配合設計をトータルサポート。製品の限界を超える材料革新を、ぜひ当社と共に実現してください。