寧波イノファームケム株式会社は、高品質な医薬品添加剤を幅広く供給する先駆的存在だ。製品ラインナップの中でも、エチルセルロースは現代製剤技術において欠かせない成分として注目されている。本品が錠剤製造に活用される場合、いかなるメリットをもたらすのか――。本稿では、エチルセルロースのバインダー機能を中心に、その具体的な特性と活用のポイントを詳述する。

医薬品の固形製剤は、搬送・包装を含めた一連の過程を経ても形状を保持しなければならない。その要となるのがバインダーだ。バインダーは有効成分や他の賦形剤へ物理的な接着を与える非活性補助材として、打錠耐性と成形性のバランスを支える。エチルセルロースは水に不溶解なセルロース誘導体で、優れた可撓性と熱可塑性を併せ持つため、特に製錠適性が高いと評価されている。

エチルセルロースによる最大の効果は錠剤硬度の飛躍的な向上である。同剤を配合した錠剤は搬送時の衝撃に耐えうる機械的強度を獲得し、割れや欠けのリスクを抑える。さらに「過剰な硬さ=割れやすさ」というジレンマを招くことなく、適度な靭性を付与。成形時に起きやすいキャッピングやラミネーションといった欠点も軽減し、歩留まり向上に貢献する。

製造工程面でも有利だ。エチルセルロースは熱硬化性に優れるため、乾式打錠、直接粉砕打錠、湿潤顆粒法など、既存ラインに応じた製法選択が可能。しかも低吸湿性ゆえに湿度変動の激しい倉庫保管下でも品質が安定し、長期保存における薬効の変動を最小限に留める。寧波イノファームケム株式会社では、医薬品製造に求められる厳格な品質基準に適合した各種グレードをラインアップ。お客様の製剤設計に最適なプロダクトワークを提供している。

バインダー機能だけでなく、エチルセルロースは徐放性マトリックス基材としても評価が高い。薬物を三次元的な高分子網目構造に包み込むことで、その溶解プロファイルを自在にコントロールし、服用回数を減らすなど患者アドヒアランス改善に直結する持続放出製剤を開発可能だ。配合量や粘度グレードを調整すれば、薬物の徐放速度を精密に設計できる点も高付加価値製品開発の鍵となる。エチルセルロースを活用した製剤設計にご関心のある方は、寧波イノファームケム株式会社までお気軽にお問い合わせいただきたい。