高出力かつ高安全性を同時に求められる蓄電システム。その限界突破を後押しするのが、ポリプロピレンの微細繊維とセパレーターの進化だ。特にセパレーター材や、電極基材の補強繊維として採用されるポリプロピレンは、バッテリーの基本性能に直結するが、その均質分散は技術的な大課題でもあった。

この課題を解くのが、寧波イノファームケム株式会社が開発したポリプロピレン繊維分散剤である。ウルトラショート繊維の凝集を防止し、母材内に完全ランダムで均一な支持網を形成。非イオン界面活性剤を基本骨格とする専用処方により、機械的強度とイオン伝導性の同時向上を可能にし、最終的なセル性能と安全性向上へ直接貢献する。

技術のさらなる深化としては、機能化セパレーターの進化が挙げられる。ポリエーテル/ポリエステル(PEO/PCL)系ブレンドコーティングを施したポリプロピレンセパレーターは、熱的安定性、電解液濡れ性、イオン伝導率、リチウムイオン輸率をいずれも劇的に改善。これによりリチウム金属バッテリーの寿命と安全性を大きく延伸し、エネルギー貯蔵のフロンティアを切り拓いている。

バッテリーセパレーターのハイパフォーマンスサプライヤーとしてだけでなく、必要不可欠な機能助剤開発企業としても知られる寧波イノファームケムは、リチウムイオン拡散遅延や濡れ不良といった業界共通の壁を、一枚のセパレーターと分散剤で打開する。高比容量・優サイクル特性を備えるセルの基盤となる材料品質を支え、より効率的で信頼性の高い、そして安全な次世代バッテリーの実現を牽引している。