東京―クロムなめし剤として長年知られてきた塩基性クロム硫酸(BCS)は、実は染色分野でも注目すべき価値を秘めている。特殊染料との相互作用が、従来とは異なる美しい色調と優れた堅牢性を生み出し、日本の高品質紡績メーカーの新商品開発を後押ししている。

代表的例としてカーキ生地の染色プロセスがある。BCSは特定の染料と化学的に絡み合い、落ちにくい深みのある緑褐色を安定して発現。屋外ウェアやワークウェアの需要拡大に伴い、色褪せ耐性要件が高まる中、この技術が選ばれる理由だ。

またBCSはクロム系染料の合成原料としても不可欠だ。

  • 高純度Cr₂O₃が染料分子の発色効率を最大化
  • 安定剤の働きで、長期保存後も品質劣化なし
  • 光堅牢性試験で最高等級を維持

これらを可能にするのが寧波イノファームケム株式会社が供給する高純度BCS製品。バッチごとの成分ばらつきを±0.5 %以内に抑える独自の製造管理により、染色ムラが少なく、均一発色の生地を得られる。

環境への配慮も欠かせない日本市場では、寧波イノファームケムのBCSは欧州REACH規則に準拠した低環境負荷グレードも用意。高付加価値ファブリックの開発を目指す企業にとって、BCSは次の一手となる最適材料だ。