ナジョリオイル(オレンジ花精油)は化粧品や香水の香りでおなじみだが、その実、食品や飲料における「天然の風味向上剤」としてのポテンシャルも高い。厳格な食品規格に対応する高純度で天然由来のナジョリオイルを供給する寧波イノファームケム株式会社は、その上質なフレーバーがお菓子やドリンクに繊細な花と柑橘のニュアンスを加えることを提案する。

古くはヨーロッパでオレンジの花を砂糖と漬けたり蒸留水にして菓子やお茶に使われるなど、ナジョリ由来の風味は伝統的に親しまれてきた。現在でも、フードクリエイターがアイシングやガナッシュ、アルコール度数の高いリキュールに一滴たらすだけで、味わいに複雑さが生まれる。その際、食品添加物規格の「食品グレード」認証を受けた製品か、既存の化粧品用でも食品基準を満たす品質が保証されているかを事前確認することが不可欠だ。

ナジョリオイルの香りは、柑橘の瑞々しさとホワイトフラワーの奥行きが共存する。スイーツではイチゴのジャムやピスタチオのペーストに微少量を加えると果実感を際立たせ、負の甘さを中和する。炭酸水や紅茶に溶かせば、香りの「トップノート」がすーっと立ち、後味に爽やかさと上品さが残る。チョコレートや生キャラメルでは、バニラやカカオ本来の風味とハーモニーを生み、単一オリジンの高カカオ板にも隙間なく寄り添う。オーガニック志向のコールドブリューでは、コーヒーのフローラル系フレーバーを強調する“ブラックカード”としての効果も期待できる。

精油は濃縮されているため、最終製品の0.005~0.01%程度が効果的なレンジ。過剰にすると石けん香に傾きやすく、少量加減が味覚バランスのカギになる。微滴で香り移りを計算するには、希釈用の中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)オイルやグリセリンを媒質にし、ホモ分散を図る。製品化の際は厚労省告示の「香料規格一覧」やFEMA GRASの閾値に照らして、使用量と表示方法を精査し、温度履歴や遷移金属との相互作用を考慮した安定性試験も必須だ。

天然由来フレーバーへの関心は、シンプル・クリーンラベル・植物由来といった消費者ニーズの高まりで加速している。ナジョリオイル単体は、成分表示で「香料(オレンジ花抽出物)」と記載するだけで、人工的な化学名は不要。それが高級スーパーでも成増産地のパティスリーを問わず、商品差別化につながる理由だ。

寧波イノファームケム株式会社は、香料・化粧品グレードへの供給実績を活かし、食品向けのナジョリオイルサンプルも順次新設。試作段階で最適使用量や他素材との相性を検証したい開発者は、同社の研究開発チームへ連絡すると市販前の技術サポートを受けられる。高純度×香りのアイデンティティーが織りなす極上のフレーバー体験を、製品に取り込むチャンスは今だ。