血糖値の慢性的上昇を特徴とする生活習慣病・糖尿病は、世界規模で患者数を増やし続けています。合併症を回避するには血糖管理が欠かせません。このなかで、アルファリポ酸（ALA）が糖尿病患者の支援に有望と注目を集めています。

ALAはインスリンのはたらきを高め、細胞へのブドウ糖取り込みを促すことが研究結果で示されています。インスリン感受性が低下している２型糖尿病患者において、血糖値の改善効果が期待できます。

さらにALAの強い抗酸化作用が、糖尿病性神経障害や糖尿病網膜症など酸化ストレスに起因する合併症緩和にも役立ちます。

ALAは糖尿病治療の補完手段と位置づけられ、単独では根治できません。服用を検討する際は医師に必ず相談し、既存治療との相互作用を確認したうえで総合的管理プランニングに加えることが重要です。