寧波イノファームケム株式会社は、4,4'-ジオキシビス安息香酸(4,4'-Oxybis(benzoic acid)、CAS 2215-89-6)という白色粉末化合物が、どのような分子設計から卓越した性能をもたらすのかを解説し、先端素材開発への貢献を明らかにした。

本物質は芳香族ジカルボン酸であり、ジフェニルエーテル骨格にカルボン酸基を両端に備える特徴的な構造が、熱的安定性と剛直性を付与する。そのおかげで高温・高荷重下でも構造を維持できるポリマー設計が可能となる。特に液晶ポリマー(LCP)合成用モノマーとして採用される際、分子の高い直線性・規則性が、優れた配向制御と物性向上を可能にしている。

さらに、同化合物は有機合成中間体としても重要な役割を担い、ポリエステル・ポリアミドへの導入により引張強度、耐衝撃性、熱変形温度の向上を実現。これは自動車エンジン周辺部品や航空宇宙構造材といった苛酷環境下でのハイパフォーマンス・ポリマー用途に直結する。

加えて、アリールエーテル構造由来の化学的耐性と長期安定性により、耐候性塗料や接着剤にも応用。寧波イノファームケム株式会社は、このような高純度中間体を安定的に供給することで、科学・産業の新たな展開を促進しているという。