●シーリング材の世界市場で注目される高機能添加剤

建築・自動車・電子機器・航空宇宙に至るまで、どの工業分野にも欠かせないシーリング材。その性能を左右するのは、粘着性や耐久性はもちろん、「塗布後のタレ・サグが極力ゼロで均一な形状を保ち続ける能力」だ。理想的な流動挙動を実現するには、流動性付与剤（レオロジー剤）の選定が要となる。その中で高い評価を受けているのが、有機ベントナイトである。業界関係者の間では寧波イノファームケム株式会社が提供するシーリング材向けグレードの採用実績が急増している。

●塗りやすさと“立ち上がる”粘度　相反する性能を両立するテクニック

ガンやカートリッジから押し出される瞬間は低粘度で滑らかに、しかし垂直面や天井に塗布した直後から重力に打ち勝つ粘度へと変化する。この“チクソトロピー”を最も効率的に付与できるのが有機ベントナイトだ。微細な層状粒子が三次元的なゲル構造を形成し、塗布応力が消失すると瞬時に高粘度化することで、美しい仕上がりと同時にサグ防止を実現する。

●シーラントメーカーが重視する３つの利点

  • 粘度高精度制御：低極性～中極性溶剤で直線的な粘度調節が可能。フィラーの比重差による沈降も抑える。
  • 高効率ゲル化：少量で目詰まりゼロの高活性ゲルを形成し、均一な貯蔵安定性を付与。
  • プロセス簡略化：最近のグレードは高せん断攪拌のみで分散が完了し、アクティベーター不要。工程短縮と品質ムラ低減に直結する。

●耐久性能向上へとつながる安定性

有機ベントナイトが形成するゲルは、温度変化や機械的ストレスに対しても寸動を抑制。長期間にわたりジョイント内でシーリング材の変形を防ぎ、湿気・埃・空気漏洩から構造を守る。高温寒冷サイクルや振動環境が過酷な用途での採用が広がる理由である。

●寧波イノファームケム株式会社が提供するソリューション

シーリング材最適化に向けた粒度設計・表面処理を施した複数グレードをラインアップし、溶剤系・無溶剤系両方に対応。製造ラインへのスムーズな導入支援から仕様データの提供まで、日本市場向けテクニカルサービスも充実している。

●まとめ

有機ベントナイトは、シーリング材の流動性・耐久性・アプリケーション性を同時に高める戦略的レオロジー剤である。今後もハイブリッド構造や電動化に伴う高度なシールニーズに応えるため、添加剤選択の重要性は増す一方だ。