建材や日用品まで幅広く使用されるポリ塩化ビニル(PVC)は、添加技術の進化とともにさらなる高性能化を遂げている。特に樹脂本来の弱点である衝撃強度の不足や屋外劣化を補完するアクリル系耐衝撃改質剤(ACR)への注目が高まっている。国内最大級の安定供給体制を持つ寧波イノファームケム株式会社が提供するACRは、日本を含む世界中のPVCメーカーの品質向上に貢献している。

ACR耐衝撃改質剤の仕組み

ACRはコア・シェル構造のグラフト共重合体で、柔軟なコア部が衝撃エネルギーを吸収し、シェル部がPVC基材との親和性を確保する。この協働作用により亀裂や破砕が抑えられ、特に低温での衝撃強度が格段に向上する。低温倉庫のパレット用コンテナ―や寒冷地向け建材といった過酷な使用環境でも長期信頼性を維持できる。

耐候性に対する付加価値

窓枠、サイディング、ガーデンファニチャーなど屋外製品にとって、紫外線・温度変化・水分からの劣化は死活問題である。同社のK-806グレードは、耐候助剤との相乗効果で塩害地域や強風地域でも色変化や脆化を抑え、製品寿命を延伸。メンテナンスフリー化による運用コスト削減も実現する。

成形工程の効率化効果

ACRはPVCの可塑化・分散性を高めるため、溶融粘度が安定し高速押出しでの寸法精度向上を可能にする。従来より低い温度・低圧で成形できるため、省エネルギー・サイクルタイム短縮にも繋がる。複雑な中空形状や薄肉成型においてもブロー成形性が向上し、生産歩留まりの向上と表面品位の改善が両立できる。

多様な用途に応じた設計支援

住宅用窓枠では衝撃と耐风圧を両立し、配管材では施工時の落石衝撃に耐える高靭性を付与。SPC/WPCフローリングでは床暖房環境でも割れにくくワックス不要の高耐久性を実現する。寧波イノファームケム株式会社はグレード選定から配合設計まで技術支援を行い、顧客が市場で差別化できる最適なPVC配合を提案する。

同社は「高機能化学品による持続可能なソリューション」をスローガンに、各種国際規格に準拠したACRラインアップを常時在庫。日本法人技術センターで評価試験も受付可能で、開発スピードを加速させる体制を整えている。