中国・寧波拠点「寧波イノファームケム株式会社」は、最新マスターバッチ加硫促進剤「DCBS-80/DZ」を発表しました。複雑なタイヤ構造や工業用ゴム部品に求められる「長いプロセス可能時間」と「金属部との確実な密着」を両立し、生産現場の歩留まり向上を手助けします。

DCBS-80とゴム加硫の革新

化学名「N,N'-ジシクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド」のDCBS-80はスルフェンアミド系の遅延型加硫促進剤。従来型と比べ、加硫開始までの余裕時間（スコーチタイム）を大幅に延ばすことで、高温混練・押出時における早期架橋を抑制し、金型詰めまでの作業効率を高めます。また、硫黄架橋密度コントロールによりゴムの耐久性と柔軟性のバランスを最適化します。

主要用途で体感する実効メリット

  • タイヤメーカー向け： ビード、サイド、トレッドなど異なる部位が同時に均一硬化されるため、偏りが少なく耐久性に優れたタイヤを生産。金属コードへの密着力向上により転がり抵抗低減にも貢献します。
  • 伝動ベルト／コンベアベルト： 長尺シートの連続加硫ラインでは、早期架橋が品質リスクとなる。DCBS-80の遅延効果により焼き付きトラブルを抑え、均一な厚み・硬度を安定供給。
  • 自動車用防振ゴム： 複雑な金型形状にも追従しやすく、加硫後は金属ボンディング材との接着強度を高めるため、長期使用でも剥離が極めて少ない防振マウントを製造可能です。

プレディスパースマスターバッチへの革新性

寧波イノファームケムは促進剤をポリマーバインダーに微分散させる「プレディスバースマスターバッチ」を採用。粉体飛散がゼロに近く、工場内の粉塵対策を強化しながら、材料投入ミスの削減と混練時間短縮を実現します。均一分散によりロットごとの加硫ムラを最小化し、総合コストを下げることを可能にしました。

寧波イノファームケム株式会社の強み

同社は高機能ゴム薬品の開発・供給で業界をリードし、DCBS-80に代表される遅延促進剤は日本、東南アジア、欧州の大手タイヤメーカーで採用実績が増加中。環境・安全対応型製品ラインアップを持続的に拡充し、お客様の生産革新とともに歩む信頼のパートナーを目指しています。