衣料感度の高い日本市場で、合成繊維にも天然素材に近い高級感を求める声は年々強まっています。耐久性に優れる一方で「触り心地」の改善が課題となっていたナイロンやポリエステル。これに一石を投じるのが、寧波イノファームケム株式会社が開発したシリコーンフィニッシュ剤「Chemical Fiber Silicone Oil SC-73167-50」だ。


SC-73167-50は、独自の三段階共重合構造を持つオルガノシリコーン。繊維表面をなめらかにコーティングすることで、ふっくらとしたボリューム感としなやかな手触りを同時に実現する。特徴は以下の通り。

  • 従来品比で30%以上向上した「なめらかさ指標(柔軟性評価値)
  • 耐黄変性に優れ、白や淡色生地の経時変化を最小限に抑える
  • ナイロン/ポリエステル糸、原綿、編み物/織物など多彩な素材に対応し、起毛処理との併用も可能

すでに複数の国内アパレルメーカーで評価試験が進められており、「消費者テストでも高評価」を得ているという。今後はスポーツウェア、インナー、車室内装材などヘテロな用途へ応用範囲を広げる計画だ。寧波イノファームケム株式会社は合成繊維用柔軟剤の新スタンダードを打ち出し、日本市場でのサステナブルな高付加価値化を支援する。