耐久性と汎用性に優れるポリエステルは、すでに繊維市場の大部分を占めている。一方で疎水性が高いために、従来の染色・プリントでは色ムラや発色不足が課題となっていた。そこで登場したのが、寧波イノファームケム株式会社が開発した高濃度分散増粘剤「KR-712A」だ。アクリル系多成分共重合体として特化設計され、最新のポリエステルプリント工程に革新をもたらす。

KR-712Aはポリエステル専用の分散染料と高い親和性を示し、撥水性表面へ確実に染料を定着させる。鮮やかな発色とシャープな輪郭線を実現することで、高品位ファッション生地のニーズに応える。また、優れた増粘性によりプリントペーストの粘度を適切に保持し、にじみ・滲みトラブルを大幅に低減。加工後は柔らかな風合いが残り、水洗工程も簡便であるため、生産効率と品質の両立が可能となる。

大手織物工場での実績では、従来比で色濃度を20 %向上させつつ、薬剤使用量を15 %削減。また、連続生産時の安定性が高く、ロットごとのばらつきを最小限に抑えることが確認されている。高濃度タイプのため運搬・保管コストも軽減でき、サステナブルな生産ラインへの貢献も見逃せない。

寧波イノファームケム株式会社は、KR-712Aを円安時でも変動しにくい適正価格で安定供給。サンプル提供から技術支援までワンストップで対応し、日本国内のプリント加工企業への導入を加速させている。スケールメリットを活かした柔軟な包装単位設定も可能で、短期納期対応に強みを持つ。合成繊維処理薬剤市場で確固たるポジションを築くその技術力は、ポリエステル高付加値値生地づくりの新基準となろう。